やきいもの想うこと

ADD陰キャ主婦の頭の中

発達障害だけどこれだけは対策できてると思うこと

発達障害はいつも失敗だらけ。自身も苦難の連続である。
現在進行系で困っている症状も数え切れない。
無論、この障害が治る事はないので、当該者は常日頃対策を講じる必要がある。
そんな中、ADD/ADHDの診断を受ける少し前から意識して対策が出来るようになった事が1つだけある。

それが「遅刻」だ。

対策を伝える前に、過去の私の遅刻の失敗談を記しておきたい。
少々見苦しい内容だがお付き合い願いたい。


義務教育時代:

遅刻常習犯。学校は高校を除き徒歩5分以内。小学校は登校班があったので、無理やり起こされていたものの、根本的な遅刻を治せるはずがなく、いつも怒られていた。
起床は特に遅くもなかったと思うが、そこからダラダラとして気づいた頃には走り出して登校するも、遅刻かギリギリ汗だくで間に合うかの2択。当然、通信簿にもしっかりと担任から、私の遅刻について注意書きが記されている。

高校では電車通学になりさらにひどくなった。ほぼ毎日遅刻。朝礼の時間を過ぎていつも後ろのドアから入っていたが、いつからか鍵をかけられ、前からしか入れなくなってしまったので、教室内の全員が見ている前で叱責を受ける毎日。


大学時代:

もう1限目が早すぎて無理。その時の言い訳だが、高校とは違い制服じゃなくなった事により朝の支度に時間がよりかかっていた。そして少しだけ遅れるならいいやと1限目にいかなくなり単位が危うい状態を継続し、ギリギリで何とか卒業。
大学では単位の取得は自己責任だが、融通が効いてしまうのもある意味良かったのか良くなかったのか。

新卒時代:

実はこの時もまだ遅刻の対策が出来ていなかった。就活中ですら出来て無くて、思うように現場にたどり着けなかったり、電車に乗り遅れて何度も説明会をドタキャンしてしまった。遅刻ばかりする自分自身が嫌になっていた。
そして、あのパワハラ会社に新卒で入ったが、この頃には遅刻の数は少なくなったものの、ここでも最初は遅刻をしていて叱責されていた。

ざっと思い返すと、ヤバい奴だな私ってやつは...
本当に迷惑ばかりかけてしまって当時関わった人達には申し訳ないと今でも思う。
もっと早く対策できていれば、と悔やむことばかりだ。


一体なぜ急に遅刻しなくなったか

では本題に戻そう。
私が遅刻しなくなった最大の理由はというと、こう悟ったから。

 

「ちょうどいい時間に着こうとするな」

 

これに尽きる。
細かく言及するといくつかあるが、絶対的に厳守すべきはこれ。

じゃあ「丁度いい時間」っていつ?って話になるけども、
あくまで一般的な観点でいうと5分前(10分前)が理想と言われている。

これに間に合わせようとするから遅刻するのは、「時間の読み」が超絶甘いから。
以下の項目が理由で遅刻した経験はないだろうか。

  • 地図上の徒歩5分は本当に5分?
  • 駅は広い、地下はもっと広い
  • 電車やバスはよく止まる、遅れる
  • 必需品を忘れた

近年はスマホの地図で道案内などしてくれる機能も助けとなり、
未知の場所にスムーズに行けるようになった。
しかしながら、油断は禁物である。

 

例を出してみよう。

< 例 >
貴方は新卒の会社に初めて出勤する新社会人(という設定です)

自宅から最寄りの駅まで約12分
自宅最寄り駅から電車を2回乗り換えて約40分で会社の最寄り駅
そこから徒歩8分のビル内、20階のフロアに職場がある
就業開始は9時。しかし初出勤日なので15分前の8時45分までに来るように言われている

さて、この場合貴方は何時に家を出発する?

単純計算で上記にあるだけの所要時間を足し算すると1時間。
7時45分に家を出るとジャストタイムで指定時間に着く計算だ。
でも流石にこれでは余裕がなさすぎるので、ここから15分余裕を持ち、7時半にでるのはどうだろうか。

間に合う...かもしれないが、これでは読みがあまい。

なぜなら、仮に15分のゆとりを持たせたとして7時30分に自宅を出発。
自宅をでてすぐ忘れ物に気づいて戻ったが、予定電車を1本逃して4分ロス
さらに乗り換えで、電車に荷物がはさまったとかで電車が3分遅れ
通勤の人混みが多すぎて、歩くスピードが遅くなり3分ロス
やっと会社についたものの、エレベーター待ちしている人が多くて乗れず5分ロス
初出勤で社員証兼セキュリティカードがうまく反応せずに3分ロス

どうだろうか。
計算すると18分-15分=3分の遅れでもう初日から遅刻。
しかも大半が自分でコントロールできない理由での遅刻だが、
電車の遅れも、この程度では遅延証明書もでない。
「ちょうどいい時間」に到着するのには予想通りいかない事が多い。

結論として

このように、時間の読みの甘さにより繰り返してしまう遅刻を防止するには、
やはり「ちょうどいい時間に到着しようとしない」という前提の上時間を計算したほうがいい。これを念頭にいれておくことで、「まぁ、まだ間に合うっしょ♪」という浅はかな考えを一蹴することができる。

具体的な方法として私がやっているのは最低30分のゆとり」を時間に持たすこと。
なんで30分なのかは、単なる私の経験上の計算だ。状況に応じて変えてほしい。


「初めて行く場所」、「乗り換えや交通が複雑なところ」、「最寄り駅がターミナル駅のところなど」は想像以上に時間がかかるので、4,50分ゆとりをもたせたりする。

早く着きすぎて相手先などに迷惑がかかる場合は、できるだけ現場近くの場所で時間をつぶすといい。徒歩で数分くらいのカフェなどで待機し、そこから約束10分前到着を目安に現場に向かえば良い。
特に私のような発達障害界隈の人間は、自分が待つことに対してはすごく敏感な割に、人を待たすことや、自分の遅刻には鈍感なきらいがあるので、「待つこと」に対してもっと寛容になってもらいたいと思う。

これらを駆使し、現在の私はもうほぼ遅刻をしていないどころか、「時間にきっちりしている人」まで昇格している。

待つことは恥ずかしくない、遅刻するほうが恥ずかしい

なんなら、とびきり早く現場近くに行ってカフェでのんびり楽しむのもまた一興。
遅刻グセに悩んでいる貴方に少しでも伝わりますように。