I have NO FRIEND, and you?
唐突だが、私には友達という存在が居ない。
居ない理由はいくつかあるが、端的に言って「必要不可欠ではない」ということが一番の理由だ。
友達作りに悩んでいるのは恐らく学生が多いだろう。学校という狭い世界で生きなければならない若者にとって「友」という存在なくしてはならない。
...と言いたいところだが、実は本当は学生の内だって居なくてもいいのだ。
ただ、「居たほうがより良い」というだけで。
学生時代というのはいわば社会の集団生活に慣れるための訓練の場である。
そこでは、いかに集団として同じ世代と共存して、ときに切磋琢磨しながら日々生活しなければならない。
しかし、それが必ずしも友達が必要である理由にはならない。
そう、社会では職場でしか会わない人間と、あくまで仕事上の同僚として付き合うだけでいいのだ。仲が良くても職場だけのつかず離れずの関係性、これでいいのだ。
ということは、学校の時間だけ、習い事の間だけ、その時だけ仲良くしているふりだけでも良いということになる。
じゃあ何故「友達が居たほうがいい」というのかというと、一言で表すと「相乗効果」とでも言っておこう。
楽しい事は一緒に楽しむことで楽しさが倍になり、
哀しいことは分かち合い共感することで、乗り越えたり、早く立ち直れたりもする。
そして、そんな友と長い年月を共に過ごすことで、かけがえのない存在になり、互いの精神的な成長にもつながる...はず。
もしそんな稀有な存在が身近にいる貴方はとても恵まれている。
これからもそんな友達を大事にしていってほしい。
そしてもしそのような存在がいない貴方、気に病む必要なんてまったくない。
冒頭でも言及したが、友達は貴方の人生に「絶対に必要」ではないからだ。
考えてみて欲しい、自分が「友」と思う存在はどういう時に存在するか。
学校の中で一緒に楽しく会話している時?プライベートで遊ぶ時?
それともスポーツやゲームで一緒に闘う時?
人により状況は異なるが、いずれも「絶対に必要」という訳ではないだろう。
楽しいものは一人でも楽しいし、哀しいことを一人で乗り越える精神力があれば共感はいらない。
さらに言えば必ずしも同じ気持ちになれるとは限らないし、あまり沢山意見が相違するのはもうそれはもう高度なジョークかそもそも友ではない。
そしてそれらは「友達」でなくても良い、「ちょっと仲の良い知り合い」でも十分なのだ。
そもそもの「友達」という定義が人によって曖昧だが、皆が思う「本当の友」という存在は前途したようなかけがえのない、所謂「ズッ友」だろう。
しかしそんな相手に恵まれる人がこの世界にどれほどいるのだろうか。
いつかは出会うかもしれない。けれど出会わないかもしれない極めて偶発的に得る存在なのだ。
そんな偶然できる産物のような存在に囚われなくていい。
無理に作っても良いことなどない。無理やり仲良くしてくるヤツは論外だ。
そしてそんな友が居ないことで自分を卑下しなくても無問題だ。
友も家族(自分を核にした)も自分の意志で自由に選ぶことができる。
自分に合ったタイミングで、自分に合った人だけと長く共存していこう。
私?友達居ないけど楽しく生きてるよ。
大丈夫だよ、自分を大切にしよう。